韓 国
韓国は引き続き、当地域で一番の貿易相手国であり、貿易総額8,495億4,800万円(前年比3.8%増)で全体の53.3%を占める。輸出額は4,214億6,100万円(同5.3%増)、輸入額は4,280億8,700万円(同2.4%増)と伸びてはいるが、いずれも全国の伸びを下回っている。これは、当地域の84.2%を占める福岡、山口の貿易総額が微増に終わったためである。一方で、新潟、石川、福井など北陸地方での貿易が活発になってきており、富山を含めた4県の総貿易額は804億6,300万円(同17.7%増)で、当地域の9.5%(シェア1.2ポイント増)を占めるようになった。
中 国
中国との96年の貿易は全国的な伸びに従い、当地域でも、輸出は1,613億2,900万円(前年比7.0%増)、輸入は3,579億5,800万円(同23.3%増)、総額で5,192億8,700万円(同17.7%増)となった。中でも目を引くのが新潟の伸びであり、貿易総額が452億1,900万円(同88.3%増)と昨年に引き続き大きな伸びを示し、当地域のシェアを8.7%(前年比3.3
ポイント増)とした。中国からの輸入額はここ数年来20%以上の伸びを続けており、それに伴って品目も石油などのエネルギー資源や電気機器、機械類などが上位に現れてきている。
ロシア
今年の当地域とロシアとの貿易は、輸出額は176億6,200万円(前年比12.6%減)であったのに対して、輸入額は1,872億1,800万円(同7.7%増)で、当地域の極端な輸入超過傾向に拍車がかかってきている。総額では2,048億8,000万円(同5.6%増)で、全国シェアの38.0%(同2.9ポイント増)を占め、同国の当地域に対する依存度はますます高まっている。貿易額が多いのは、北海道(当地域シェア40.4%)、福岡(同15.9%)、富山(同15.6%)の順となっている。主要品目では、輸入品は従来どおり、木材、アルミニウム、魚介類が中心であるが、輸出品においては、上位に占める自動車の割合が増加している。
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)
北朝鮮との貿易総額は197億4,600万円で、環日本海諸国と当地域における貿易総額のわずか1.2%にすぎないが、その全国シェアは35.0%となっており、当地域に対する依存度は大きい。中でも新潟の占める割合が高く、貿易総額では当地域全体の48.0%(前年比5.5ポイント増)を占め、輸出に至っては49億3,600万円(同27.1%増)で、当地域シェアを68.9%(同5.4ポイント増)まで伸ばした。また、輸入は125億8,500万円(同9.4%減)となっているが、これは、京都の輸入額が昨年に引き続き、60.2%減と大きく落ち込んだことが影響している。 |